2020年9月8日

【プレスリリース】近藤電子工業が開発する量産対応可能なインテル® FPGA搭載SoMに LeapMindのAIアクセラレータIP「Efficiera」が正式対応予定

プレスリリース

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AI(Artificial Intelligence、人工知能)の要素技術であるディープラーニング技術を活用する企業に向けたソリューションを提供するLeapMind株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO:松田 総一、読み方:リープマインド、以下LeapMind)は、株式会社近藤電子工業(所在地:大阪府摂津市、代表取締役:近藤 喜久夫、以下近藤電子工業)が開発する量産対応可能なインテル® FPGA搭載SoM(システム・オン・モジュール)「KEIm-CVSoC」に、今秋提供開始を予定しているLeapMindのAIアクセラレータIP「Efficiera(読み:エフィシエラ)」が正式対応予定であることをお知らせいたします。この対応により、ディープラーニング機能を搭載した量産製品の開発を短縮し、お客様の組込みAI製品の量産化を促進させます。

LeapMindでは今秋、AI・機械学習を製品に搭載し実用化を目指す機器メーカーのお客様向けに、AIアクセラレータIP「Efficiera」の正式提供開始を予定しています。

本製品は、FPGA(※1)またはASIC(※2)の両デバイス上の回路として動作するもので、高い電力効率、面積効率が特徴です。従来は技術的に困難であった電力とコスト、放熱に制約のある小型機械やロボットなど、様々なエッジデバイスへディープラーニング機能の組込みを可能とするIPです。

「KEIm-CVSoC」は、技術検討や製品試作段階から量産まで幅広い用途でご利用いただける、柔軟性の高い超小型モジュールです。

LeapMindのAIアクセラレータIP「Efficiera」が搭載された「KEIm-CVSoC」超小型モジュールをお客様の製品に採用いただくことで、LeapMindのディープラーニングを活用したシステム構築ができます。

「Efficiera」が搭載された「KEIm-CVSoC」を活用することで、AI・機械学習のPoC(Proof of Concept、概念実証)や実証実験を終え、いざ製品プロトタイプを開発する段階で、組込みスペースの課題やデバイス価格の課題に直面し、量産化を諦めてしまっていたお客様に、「容易に商用化ができる」というメリットを提供いたします。これにより、組込みAI製品の量産化における開発期間の短縮と開発コストの削減が期待できます。

開発期間短縮のイメージ図 図:開発期間短縮のイメージ図

近藤電子工業とLeapMindは、このSoMに、「Efficiera」を正式対応させることで、「KEIm-CVSoC」さえ購入すれば、容易にディープラーニング機能を搭載した小型な量産製品の開発ができるようになります。

また、株式会社マクニカの協力を得ながら、長期的にエッジAIの領域でFPGAでのAI実用化を見据えたソリューションの開発を共同で実施予定です。

LeapMindは、今後も「Efficiera」に正式対応した量産ボードを拡充してまいります。

「Efficiera」の開発背景や詳細については、2020年9月8日(火) ~ 9月30日(水) までオンラインにて開催されるアマゾン ウェブ サービスが開催する日本最大級のカンファレンス「AWS Summit Online」にて発表予定です。

※1) FPGA:製造後に構成を設定できる書き換え可能な集積回路のこと。 ※2) ASIC:特定用途向けに設計される集積回路のこと。

本リリースに関する賛同文

株式会社近藤電子工業からのエンドースメント 「弊社の「KElm-CVSoC」を今回選んでいただき、弊社としても更なるビジネス機会を得ることができる事を大変喜ばしく思います。今後もディープラーニングの社会実装を目指したソリューション開発を共同で行うことで、お客様の課題解決により一層貢献できると確信しております。」

株式会社近藤電子工業 代表取締役社長 近藤 喜久夫

株式会社マクニカからのエンドースメント 「株式会社近藤電子工業の「KElm-CVSoC」およびLeapMind株式会社のAIアクセラレータIP「Efficiera」と連携したAIソリューションを製品ポートフォリオに加え、今後お客様へ提案できることを大変嬉しく思います。エッジAI市場のさらなる発展を期待しております。」

株式会社マクニカ アルティマ カンパニー カンパニープレジデント 小林 雄祐

KEIm−CVSoCとは

「KEIm-CVSoC」は、近藤電子工業が開発するCyclone® V SoC FPGA搭載ボードです。KEImシリーズは、インテル® FPGAを使用した世界最小クラスのSoCです。販売については、株式会社マクニカ アルティマカンパニーにて取り扱う予定となります。

特長

  • 超小型モジュール
    • 55 x 43mmの小さな基板上にCyclone® V SoCの動作に必要なコンポーネント(DDR3やFlash)を搭載
  • 開発期間短縮
    • FPGA周辺やDDR3配線等の高度な設計技術が必要な回路が既に設計済み。
  • 量産対応
    • 量産対応可能な製品なので、試作から量産まで同じ仕様のモジュールを使っていただけます。

製品公式サイトURL:https://kd-group.net/product/

KEIm−CVSoCの画像

写真:左 Top view / 右 Bottom view

Efficiera とは

「Efficiera」とは、FPGAデバイス上もしくはASICデバイス上の回路として動作する、CNNの推論演算処理に特化した超低消費電力AIアクセラレータIPです。今秋正式リリースを予定しています。量子化ビット数を1~2ビットまで最小化する「極小量子化」技術によって、推論処理の大部分を占めるコンボリューションの電力効率と面積効率を最大化するため、最先端の半導体製造プロセスや特別なセルライブラリを使用する必要がありません。 本製品を利用することで、家電製品などの民生機器、建設機械などの産業機器、監視カメラ、放送機器をはじめ、従来は技術的に困難であった電力とコスト、放熱に制約のある小型機械やロボットなど、様々なエッジデバイスへディープラーニング機能を組み込むことができます。

製品公式サイトURL:https://leapmind.io/products/efficiera-ip/

株式会社近藤電子工業について

近藤電子株式会社(PCB 工場)の子会社として 1980 年に創業を開始し1984 年に㈱近藤電子工業として設立したソフト/ハードウェアシステム開発の設計専門会社です。 創業以来 CRT ベースのテレビ、VHS ビデオ・システム、およびその他の民生用製品の基板設計を中心とした研究テーマや量産品のデザインサービスに加え、試作製造~量産までのEMSサービスのグローバル化にも対応しています。 現在、日本国内に 4 カ所の拠点と海外に 2カ所のデザインサービス拠点を持ち、産業用、社会インフラ等のIoT製品およびその他の関連分野の開発にサービスを拡大しています。 当社は、アナログ・デザインにおける長年の経験とノウハウに基づいてアナログ・デザインと高速デジタル・テクノロジを組み合わせ、製品仕様の段階から最新のテクノロジー製品の要件を満たす為にSI/PI シミュレーションを実施し生産効率の向上に繋げます。お客様の低コストで高品質な製品開発をトータルサポートいたします。

株式会社マクニカについて

マクニカは、1972 年の設立以来、最先端の半導体、電子デバイス、ネットワーク、サイバーセキュリティ商品に技術的付加価値を加えて提供してきました。近年は、従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、AI/IoT、自動運転、ロボットなどの分野で新たなビジネスを展開しています。今後は、「Co.Tomorrowing」をスローガンに、最先端のテクノロジーとマクニカが持つインテリジェンスをつなぎ、ユニークなサービス/ソリューションを提供する存在として、社会的価値を生み出し未来社会の発展へ貢献していきます。当社は、横浜に本社を構え、世界24ヶ国84拠点をベースにグローバルなビジネスを展開しています。マクニカでは、社内カンパニー制を導入しており、アルティマ カンパニーはそのうちの1カンパニーです。アルティマは、FPGAを中心に、世界最先端の半導体、ソフトウェア、システム等の販売、技術支援およびグローバルな物流ネットワークによってお客様のビジネスをトータルサポートいたします。 詳細はWebサイトhttps://www.macnica.co.jpをご覧ください。

LeapMind株式会社について

「機械学習を使った新たなデバイスを、あまねく世に広める」を企業理念に2012年創業しました。累計調達額は49.9億円に達しています。ディープラーニングをコンパクト化する極小量子化技術に強みを持ち、自動車産業など製造業中心に150社を超える実績を保有しています。ソフトウェアとハードウェア両面の開発ノウハウを元に、半導体IP「Efficiera」も開発しています。

本社:〒150-0044 東京都渋谷区円山町28-1 渋谷道玄坂スカイビル 5F(受付:3F) 代表者:代表取締役CEO 松田 総一 設立:2012年12月 URL:https://leapmind.io

Efficiera製品に関するお問い合わせ先 LeapMind株式会社 Blueoil Division Business Development Team TEL:03-6696-6267 MAIL:business@leapmind.io

KElm−CVSoC製品に関するお問い合わせ先 株式会社マクニカ お問い合わせフォーム URL: https://www.macnica.co.jp/business/semiconductor/support/contact/

報道関係のお問い合わせ先 LeapMind株式会社 PR/Branding Division 広報担当 TEL:03-6696-6267 MAIL:pr@leapmind.io