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私とディープラーニング連載第1回

私とディープラーニング連載第1回
2016年9月7日

そう遠くない将来、ディープラーニングによってターミネーターの様な存在が生まれるかもしれない。湾岸戦争にGPSが使われ、イラク戦争にウェアラブル機器が使われた様に、次の戦争にはディープラーニングが使われる、そうなれば戦場に人間は立っていないだろう。
 ここでは、闇雲にディープラーニングの危険性を宣伝したいのではない。ディープラーニングとは漫画や映画の世界を現実に変える力のあるものなのである。
 天才囲碁棋士の霊(作中での名称は佐為)に取り憑かれた少年が囲碁の世界に引きこまれていく囲碁漫画「ヒカルの碁」といえば、一度は耳にしたことがある人も多いだろう。読者の中には自分が主人公の立場なら、全部佐為の指示通りに打って世界王者になったのに!という方も多いのではないだろうか。
 かくいう私もその一人で、自我が出てくる主人公にモヤモヤしたものだが、この佐為ですら今、ディープラーニングによって実現するかもしれないのである。
ご存知の方もいるかもしれないが、先日Google AI「アルファ碁」が世界最強棋士と言われる韓国のイ・セドル9段に完勝した。多くのスーパーコンピューターが動員され、とても持ち運べるようなものでは無かったが、技術が進み、小型化が実現され、メガネの様なウェアラブル端末に「アルファ碁」が搭載できれば、皆が佐為をバックに囲碁が出来る世界が訪れる。ターミネーターと佐為、どちらが先に実現するかと言えば、それは資金をより投入できる方であろう。ディープラーニングの可能性という記事の見方をすれば、ドラえもんのような完璧な人工知能が完成し、漫画や映画がノンフィクションの世界になるまで長生きしたいと思わせる記事だった。
松尾 侑紀(インターン)国際基督教大学在学中

参照記事:
Business Insider
What the military of the future will look like, from hypervelocity weapons to self-driving boats
https://www.businessinsider.com/us-military-tech-2016-2/#both-corporations-and-the-military-are-pursuing-deep-learning-which-uses-computing-power-and-tons-of-data-to-help-with-decision-making-1 

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